想像を超えた穏やかで豊かなクルーズ

スター・クリッパー号で巡る7泊8日のインドネシアクルーズに乗船されたお客様からレポートが届きました。今回は、バリ島からマドゥラ島やジャワ島など西の方を巡るコース。コモド島がハイライトの東ルートとは異なり、西ルートは寄港地からの上陸観光が充実したコースです。

2017年9月末、スター・クリッパー号のバリ発着西ルート 7泊8日クルーズにご乗船いただいたお客様から、ご帰国報告が届きました。
今回のスター・クリッパー号でのクルーズが初めてのクルーズ。乗船前は揺れを心配されていましたが、お天気にも恵まれ、静かで快適な航海だったそうです。
また、直前にバリ島のアグン山の火山活動が活発になり心配されましたが、旅行中噴火することもなく、全旅程を無事に楽しむことができました。

「スター・クリッパー」で巡る7泊8日のインドネシアのクルーズ

2017年9月30日から10月7日まで、生まれて初めてのクルーズをインドネシア・バリ島を起点としたスター・クリッパー号で体験した。

セイル・アウェイ


夜のとばりがおりかかる頃、低く確かに響き渡る楽曲が、船体全体に流れ始めると、時をかけて日焼けしたクルー達が、太いロープを手際よく、かつ力強く巻き上げて行く。ロープの擦れる音が力感を伴いながら、直に耳に入って来る。
大きな帆が風を包み込みながら、マストのトップまでせり上がって行く。
全身が揺さぶられる。誰かに伝えずにはいられない感動が湧いて来る。
シャンパンで乾杯することも忘れ、バーを握り占めながら、立ち尽くしていた。


穏やかな航海と快適な船内


帆船と聞き、幾ら大型であっても、揺れるであろうと思っていたが、本当に穏やかな航海であった。船酔い予防の薬も全く不要であった。
船室は正しく高級ホテルのそれであり、上品で快適な場所であった。船の上にも拘わらず、温かいシャワーを存分に使用出来ることは誠にありがたいものだった。

食事は高級レストランそのものであり、特に夕食は、席で渡されるメニューを頑張って見るよりも、ピアノ・バーに用意してある4種類のメインデイッシュを、直に見ることがお勧めだ。
前菜から、スープ、サラダなどをいただいて、いよいよメイン。
デザートなど、とても入らない・・・と言いながら、「美味しい、美味しい」と完食したのは、私だけではなかった。


手入れの行き届いた美しい船


船内は建造から30年近くになろうと言うのに、床、階段、ドア、窓ガラスの隅々まで、完璧に手が掛けられ、磨き上げられ、清潔感に満ち満ちていた。帆船好きにはたまらないだろうこだわりが息づいていた。


船上生活を楽しむ


毎朝6時前には、日の出を見ようとデッキに上がった。遠くの水平線から太陽が昇って来る光景は、己が清められる感覚であった。

評判のマスト・クライミングにも挑戦した。それも2度。救命道具を付けてはいたが、最初は怖かった。登ったネストから、遠くを見ると何のことはないが、真下を見ると、下腹が心もとないような感覚であったが、全身を通り過ぎて行く風を受けると、それはそれは爽快であった。


乗客・乗員との出会い


乗り合わせた乗客はドイツ人、イギリス人そしてフランス人の順に多いと聞いた。やはり、長年連れ添ったご夫婦が多いように見受けられた。
陽が沈みかける頃、トロピカル・バーで陽気なバーテンダーを相手に、良く冷えたビールを飲んでいると「どこから来たの?」と声を掛けられた。下手な英単語を並べながら、その場に居合わせている喜びを、互いに分かち合うかの様に、他愛もない話題で盛り上がった。

キャプテンを始めとしてクルー達は、同船している仲間としての目線を忘れることなく、我々との間合いを詰めて、実に気さくに話しかけてくれた。名前を覚えたクルーが沢山で出来たので、次回どこかで乗船する機会を得て、是非とも再会したいと、今から願っている。

今回はバリ島を中心にインドネシア諸島をクルーズした1週間であったが、成田からのフライトも6時間程度、時差1時間と、そこまでの移動に、全く負担の掛からない地域であり、何よりも想像を遥かに超えた、穏やかで、豊かなクルーズであった。

(千葉県在住:J. M. 様 66歳)


ご乗船、まことにありがとうございました。
日本人コーディネータとして乗船しておりましたので、楽しい1週間を一緒にすごさせていただき、本当にありがとうございました。
また、近い将来、スター・クリッパーズの帆船クルーズをお楽しみください。


お客さまからの声